最も有効なリストラ予防策

 松下幸之助氏の言葉に、「松下の今後の発展はすべて社会が決定してくれる」というものがある。「松下」という部分を自分の会社に置き換えればわかりやすいが、松下氏は「企業の繁栄や衰退を決めるのはお客様」という意味を込めている。

 つまり、お客様に必要とされない企業は衰退し、社員はリストラされるということです。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『不況に打ち克つ仕事法』で、リストラに遭いやすい社員の特徴をこう指摘する。

「例えば、お客様と接するようなセクションにいる場合、たいてい、お客様の気持ちが分かりません。そういう人は、社内の同じ課や部で働くほかの人の気持ちも分かりませんし、上司の気持ちも分かりません。当然、社長の気持ちなど分かるはずもありません。基本的にエゴイストだということです。『自己中』という言葉がありますが、まさしく、自分のことしか考えていないわけです」

一方で、リストラの対象にはならない「仕事のできる人」になるためのポイントを次のようにアドバイスする。

「基本的には、自分中心の視点以外の『ものの見方・視点』を持てるかどうかが大きなポイントになります。『相手の立場に立って、ものを考えることができる』ということが、男女を問わず、まずは仕事ができるようになる原点の一つなのです」(同書)

 リストラという問題を意識すると、反射的に「私が生き残るためには・・・」と自己保身の思いを強めてしまう人も多いだろう。

 しかし、本当にリストラ候補になりたくないのであれば、自分以外のお客様や上司、同僚などの気持ちを理解することに努め、仕事に取り組むという逆説的なマインド転換が必要だ。これが最も有効なリストラ予防策である。

参考

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