資金繰り改善のヒント

まず何が問題かを把握する

資金繰りを改善しようと思ったら、まず「キャッシュフロー計算書」(注)を作りましょう。「何が問題でお金が足りないのか」を正確に把握しないと、打つ手を間違うからです。これは税理士などに相談すれば、作成してくれます。すると、「営業活動」「投資活動」「財務活動」のうち、どこに問題があるのかが明らかになります。

 

 

利益を上げれば資金繰りは楽になる

資金繰りを楽にするには、何と言っても「利益を上げる」ことに尽きます。これで9割決まると言ってよいでしょう。

資金を調達する手段は、さまざまな方法があります。が、それで当面の危機を乗り越えたところで、経営体質が改善されなければ、また資金繰りで苦しむだけです。従って、資金繰りが苦しくなったら、経営そのものを見直さなければいけません。

とりわけ問題なのは手形で、一時的に資金をつなごうとすることです。その癖をつけると、麻薬のようにやめられなくなります。そして手形帳と睨めっこしながら、綱渡りのような資金調達をせざるを得ないようになります。しかし、手形にいくらエネルギーを注いでも、売上げが上がるわけでも、仕入れが安くなるわけでもありません。

手形取引をすると、振り出した手形の決済のために経営者は常に過去に縛られることになります。いつも過去のツケの支払いに追われるため、無理に売上げをつくらざるを得なくなり、”換金売り”するようになります。換金売りとは、取りあえずのお金欲しさに利益も出ないのに商品やサービスを叩き売ってしまうことです。また、焦って高利の資金を借りてしまうこともあります。これではますます赤字体質になり、一層資金繰りに苦しむことになります。そこには「明日の発展のために今日どんな手を打つか」という発想はありません。

では、どうすれば手形をやめられるか。経営体質を変えて利益を上げるようにするしかないのです。

貸し渋りの問題もそうです。銀行は「雨の日には傘を貸さず、晴れの日に貸す」と言いますが、だったら「晴れ」の状況を作り出せばよいのです。「晴れ」の状況とは、要は「利益を上げる」ということです。そうすれば銀行も返済の可能性を信じることができるので、協力してくれるようになるのです。そのためにはコストを下げるだけでなく売上げを上げること、つまりマーケティングなどに力を入れることが大切です。

要するに、利益が上がれば、手形をやめることも、貸し渋りの問題も解決できるのです。資金繰りの改善には近道はないと知ることが大事です。

 

 

やろうと決意すること

結局は、決意の問題です。やろうと思うかどうか。「手形をやめる」「利益を出す」というのは簡単ではありません。しかし、「やるんだ」という前提に立って初めて知恵と工夫が出るのです。「今年中に借金を半分にする」「手形を3年以内にやめる」といった”戒”を自らに課すのです。

そんな決意ができないのは「赤字で当たり前」「ウチの業界では無理」といった思い込みがあるからです。本腰入れて経営体質を改善することを、本音では「こわい」「いやだ」「つらい」と思っているからです。

顧客や社会に役立つ仕事をすれば、必ず売上げは上がります。さらに智慧を絞るか汗を流せば利益も出ます。そのための努力を始めましょう。そこから資金繰りの改善は始まるのです。

参考

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