差別化でお客の心を動かす

長らく続く不況に加え、コンビニや大型ショッピングモールの開店が全国的に相次ぐなどして、近年、60以上のスーパーが毎年倒産している。

幸福の科学大川隆法総裁は、著書『智慧の法』の中で、事業の壁を打ち破る方法として、マーケティングとイノベーションについて次のように述べている。

「(マーケティングとは)多くの人たちに、その商品やサービスの値打ちに気づいてもらい、受け入れてもらうための活動をすることです」「(イノベーションとは)相手の段階に合わせて、次々と新しいサービスや商品、考え方を教えていくなかで、こちらもやり方を進化させていくことです」

 

 

思考の材料を集めよく考える

アイデア豊富で次々と事業が生まれるのは、経営者の積極的な態度が大きく影響することが分かる。物事に対して、ポジティブな捉え方をするからこそ、社員にやる気が伝わり、事業が大きくなる。

『智慧の法』には、アイデアやひらめきを得て活かすための努力として、以下のポイントが挙げられている。

 前提として、みなさんは、まず、『よく考える人』でなければいけません。そのためには、『思考の種・材料』となるものも要ります 

 

この思考の種・材料となる情報を得るためには、常に、興味・関心の範囲を広げるように努力し、新しいものに対しても関心を持つ努力が必要です。その中で、思いもよらないインスピレーションも臨むという。

自社の発展が、社会のため、国のため、世界のためになるという大義名分を確信するからこそ、事業への協力が集まり、拡大していく。

 

 

顧客の心をつかむ智慧が日本経済を救う

『智慧の法』の中には、情報と知識、智慧の違いが簡潔に述べられている。

「情報」が仕事で有用になったものを「知識」と呼び、「知識」が経験に裏打ちされて、人生観を高めるレベルにまでなったものが「智慧」である。

営業・販売・マーケティングのプロフェッショナルには、「お客様の役に立つことを第一に考える」「商品情報を活かす」「差別化」「観察力」など、数多くの共通点があることが分かる。

こうしたプロの仕事術には、情報を知識に、知識を智慧に変えるプロセスが存在している。毎日、同じような情報に接し、同じように仕事しているはずなのに、なぜか成果に違いが出る理由もここにある。

 

 

「情報」から「知識」、「智慧」へ

商品に関する情報を記憶するのは仕事の第一歩である。しかし、これをお客様の趣味や嗜好に合わせて伝えることができなければ、実際の仕事には役立たない。

アウトプットを念頭に置き、自分で「情報」を整理し、ストーリーを組み立てて初めて、「知識」になる。その際、「お客様の役に立つ」「長所を発見する」「クレームに耳を傾ける」という姿勢が生きてくる。

さらに、プロの仕事術に共通して見られたのは「繰り返し自分の仕事を検証する」ことです。

一日の仕事を一つひとつ丁寧に振り返り、「知識」が本当にお客様の喜びにつながっているかを見直していく。この努力は、「相手の立場に立つ」「潜在ニーズを発見する」などに結びついていくだろう。

このプロセスを経ることで、「知識」が「顧客の心をつかむ智慧」へと変わっていく。まさに、真似できない「差別化」だ。そして、この「智慧」をたくさん生み出した人には、顧客を喜ばせるのみならず、指導者として多くの人々をプロに養成する道が開けていくに違いない。

 

智慧ある人を目指す

 幸福の科学大川隆法総裁は、情報を結晶化させて、付加価値を生み出していく方法について、『智慧の法』の中で次のように述べている。

「『自分の持っている知識で、少しでも世の中の役に立ちたい』『人々を啓発したい』『同じように困っている人に、解決する方法をいろいろと教えてあげたい』など、そういう高級な思考、思いが、何か必要なのではないかと思います」

 今の日本に必要なのは、智慧ある人が次々と誕生することです。政府主導の景気対策を待っていても、救いは来ない。自助努力の精神に立ち返り、世の中に幸福を広めることを志す人にこそ、智慧の光は与えられる。

参考

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