内部管理をいくらやっても会社は変わらない

一倉先生の特徴的な主張の一つとして、内部管理にいくら力を注いでも、会社は変わらず、倒産する というものがあります。これは彼がもともと内部管理の仕事を会社員として行っており、いくらその仕事を一生懸命やっていても、会社がつぶれてしまった という経験から来る教訓だと思います。

会社は まず「理念」があります。将来こういう会社を創り、社会にこういう価値を提供していきたい という想いです。そして、その理念を実現するために「事業モデル」があります。「事業モデル」は、どうやって理念を実現しながら利益を上げるか? であり、「経営戦略」そのものと言えます。そして、最後に、事業モデルを運営するために「組織」があります。一倉先生が言っている内部管理とは、この組織の事だと言えます。事業モデルが崩壊しているのに、組織をいくらいじってもムダ、それは手段と目的を逆にしてしまったことになるわけです。

一方で、組織をおろそかにしてはいけないと考えます。いくら戦略が優れていても、計画が優れていても、商品が優れていても、それを実行する組織が崩壊していれば、全て絵に描いた餅になるからです。組織は事業モデルを実行するだけの優秀さを備えていないといけないわけです。

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