パラレル・ワールド

 パラレル・ワールドとは、ある世界(時空)から分岐し、それに並行して存在する別の世界(時空)を指す。「並行世界」「並行宇宙」「並行時空」ともいう。

 フィリップ・K・ディックが著した『高い城の男』があります。パラレル・ワールドの たとえ として、「ヒトラーが勝った世界」がある。「先の第二次世界大戦で、ちょっとした手違いにより、ヒトラーのナチス・ドイツが勝ってしまい、現在、ドイツの第三帝国が世界に君臨している」という話があり、「そういう「平行世界」(パラレル・ワールド)が、現在我々が住んでいる世界(ヒトラーが負けた世界)と同時存在している」というものです。

 その世界では、「F.ルーズベルトが、第二次大戦前に暗殺されてしまう」という想定外のことが起きた。その結果、アメリカ合衆国は『ニューディール政策を実施して、大不況から脱出する』ということが出来ず、ヒトラーがヨーロッパで破竹の進撃を始めたときに、イギリスのチャーチルを助けて有効な手を打つことができず、日本の連合艦隊に真珠湾を攻撃されたときも、空母部隊を湾外に待避させておくことができなかったので、アメリカ太平洋艦隊は、空母部隊を含めて開戦初日にほぼ全滅してしまったというものです。

 ルーズベルトが主導した長期の盗聴作戦により、「日本軍の真珠湾攻撃部隊の動きが筒抜けになっていた」ことは、今や歴史の通説であり、攻撃予想日に合わせて空母を退避されたことにより、「日本がまんまと罠にかかった」ことを実証する文献があふれている。これにより、日本軍の南下を阻止するいかなる海軍力も、太平洋には居なくなってしまったので、日本は「フィリピンはおろか、オーストラリアまで、一気に占領してしまった」と、パラレル・ワールドの歴史を描写する。

 ヨーロッパでは、(史実と違って)ナチス・ドイツはマルタ島の占領に成功し、その結果、英国のチャーチル首相は退陣を余儀なくされ、「砂漠の狐」と恐れられたドイツのロンメル将軍は、(最後は英米軍に敗れるのではなくて)英米軍を北アフリカ戦線から叩き出してしまった。また、ロシア派遣のドイツ軍は、スターリングランドの戦いでソ連軍を破り、更に南下して、東進してきたロンメル軍と合流して、中東の油田地帯を押えて圧倒的優位に立ち、そこから英国領のインドに侵入して、イギリス軍を日本軍と挟み討ちにしてインドを制圧した。

 結局、1947年にアメリカはドイツ・日本に降伏したという。アメリカ合衆国は三分割され、(東部/西部がそれぞれドイツ/日本の影響(占領)下、中部の1/3が狭義のアメリカ)、そのようになった「パラレル・ワールド」に住むアメリカ人の日常生活を描写している。

 何か「世にも奇妙な物語」で、日本が中国のような共産主義国家になったようなものがありましたが・・・

 「2011年当時、地球と同時進行している2080年のエササニ星から、2080年(未来)の地球(日本)を観たら、日本列島が中国軍に占領されているのが観えた」という「霊言」があった。

 2012年の時点で「未来世透視」が試みられたところ、「幸い中国軍の撃退には何とか成功して、日本の国の独立は保ったが、残念ながら韓国は占領されて、国が消滅した」という未来が観えてきた。両国が一致協力して中国の軍事的脅威に立ち向かわなければ、大韓民国の存亡が危ういのです。「日本とケンカしている場合ではない」と、大局的観点から断言できる政治的指導者が出てこなければ、韓国は国家存亡の危機を迎えることを、まだ多くの韓国民は気がついていない。

 このように、我々の思いと努力によって、将来行き着く先の「パラレル・ワールド」は、時々刻々、移り変わっているようです。

 「パラレル・ワールド」という言葉が、SF小説の中ではもちろんのこと、最先端の理論物理学でも登場してきます。

 精神世界で論じられているのは、現在の自分とは少し異なる自分であり、実現してはいないが、宇宙にはポテンシャル(潜在的)に存在する可能性をもっている自分であるというような解釈をしております。

 多くの方は、時間とは考え方の概念の事だと思います。しかし、物理学では、概念ではなく時間は存在する事が分かっています。時間が存在するとは何のことでしょうか。そもそも、「時間」とは考え方の概念ではなく、光の性質の一部です。

 我々は既に過去の世界に暮らしているのです。これは、過去に1つのパラレルワールド(宇宙空間)に暮らしている確かな証拠になるのです。なお、過去の世界とは、宇宙が誕生した最初の世界を基準とすると、我々には未来が存在しているので、過去の世界と表現する事になります。我々の2023年の時間軸からすると、過去の世界、未来の世界の両方が存在している事も分かってきます。

 長らく、物理学の世界では、原子の大きさの世界を表現する理論(量子論)を宇宙にまで拡大すると、その理論(量子論)のオーソドックスな解釈(コペンハーゲン解釈)が破綻するという事実に悩まされてきました。その矛盾を解決したのが「パラレル・ワールド」の概念でした。この理論の提唱は1957年だったが、1990年代に入って急速に支持する物理学者が増えました。

 幸福の科学大川隆法総裁は、リエント・アール・クラウドの言葉として次のように述べられた。

「宇宙のなかで光は循環していて、矢のように一直線に走っているものではないんですね。実は、「過去・現在・未来」は循環しているのです。だから、宇宙のなかでは、一直線の時間は存在していないんですよ。「未来のあなたがた」が「過去のあなたがた」でもあるんです。そのように、宇宙のなかでは、時間が循環して繰り返し出てきています。

 そして、その途中で分岐点があって、何種類かの宇宙空間が並行して走っている。それで、「並行宇宙(パラレルワールド)」が出来上がってくる。そのように、「このとき、こういう選択をしたならば、どういう人類が発生してきたか。どのように進んできたか」というような分岐点が、幾つかあります。

 この地球においても、今、あなたがたが生きている時空間とは また別の時空間が実際には存在しています。その別の時空間は、「過去の時点において、異なった判断をした場合に存在し続けている地球」です。

 例えば、「ある判断をしたために、アトランティスは滅亡していなかった。その地球は、どうなっているか」という、実は、そういった時空間のなかに生きている人はいるんです。

 もっとも、その時空間に、あなたがたは入ることはできないのですが、今の、あなたがたが生きている地球と別の「パラレルワールド」に、もう一つ存在するんです。やっぱり、「アトランティスもムーも沈没していない時空間」というのが存在するんです。

 「宇宙の時空間の多重構造」と「パラレルワールド」として地球の歴史があって、未来のあなたがたが、実は過去のあなたがたとして、宇宙人として地球にやって来ている。そして、文明実験として、何周もしながら、違った選択をした違う文明を何度も経験していく。

 そういう宇宙空間のなかを生きている」ということを知っているのは、エル・カンターレだけです。だから、「至高神」なんです。」(『リエント・アール・クラウドの本心』P-91~94)

 大川隆法総裁の著書『宇宙人のリーダー学を学ぶ』(幸福の科学刊)の中で「パラレルワールド」の真相の一端がこのように記されています。

「この地球は、実は何個も何重にも存在しています。別の地球が何重にも存在していて、その別の地球の次元のなかに、別の文明を営んでいる人たちがいるのですが、それが、お互い会わないままで存在できています」

 パラレルワールドを俯瞰した様子は、電磁石の実験で見られる砂鉄の縞模様に近いという。砂の線が空間や時間の流れだとすると、ある一本の線が私たちの住む世界。私たちの世界と隣り合ってはいるものの、決して交わることのない世界の線が、たくさん存在しているようなのです。

 では、なぜ何重にも世界が存在しているのでしょうか。その答えのキーワードは「文明実験」のようです。

「地球が成立した時期に、同じように、別の世界の地球も実は生じていて、それぞれ、『どういう文明実験を入れたら、どのように変わってくるか』ということを研究しているわけです」

 大川隆法総裁は、地球では人類の誕生以来、他の星からときどき宇宙人を受け入れるなどしてイノベーションを起こし、さまざまな価値観や要素を地球の中に入れながら、現在に至るまでの歴史を織りなしてきたことを明かした。一方、別の地球では、例えば、宇宙人の「入れ方」をその時期や種類を変えることなどによって、別のかたちで文明史をつくっていく実験をしているのだという。

 過去・現在・未来と時間は一直線上に進むと考えていては、「時間」の本当の姿は見えてきません。

 西洋思想の源流となっている「ヘルメス思想」には、時間は円環しているという「円環的時間概念」があります。時間の円環には分岐点があり、何種類かの宇宙空間と宇宙時間が並行して走っています。例えば、沈まなかったムー大陸やアトランティス大陸がある世界が展開していると言われています。霊界とは別物で、あくまでも3次元世界に別の世界が並行して存在するという特性がパラレルワールド(並行世界)にあります。現代物理学者でも、これには「答えがない」ようです。

参考

 地球だけではなく、太陽系、銀河系も、それぞれ何重にも重なり、同じ名のもとで、別に存在し、そこでは別の文明実験がそれぞれ行われている。さらには「過去・現在・未来」の時間も循環していることも明かされており、宇宙の構造は迷路のようになっているのです。

 それぞれの併行宇宙では、基本的に時間が循環しており(未来に行くと過去の出発点に戻る)、その途中で分岐点があって、(別の併行宇宙は)「過去の時点において、異なった判断をした場合に存在し続けている地球」(『リエント・アール・クラウドの本心』)という言い方もできるのだという。例えば、ある判断をしたために「アトランティスもムーも沈没していない時空間(併行宇宙)」がある。地球は、魂を進化させる魂修行の場として、何重もの文明実験が行われている。

ブラックホールが「パラレル・ワールド」への入口である可能性

 大川隆法総裁は、トス神の言葉として次のように述べられた。

「「ブラックホール」の研究を通してですね、例えば、地球ぐらいの星でも、これがグーと縮んでいって、どのくらいでしょうかね、まあ、梅干しぐらいの大きさになったら、ブラックホールになるんですよ。

 ブラックホールになって、これはもう重力を曲げてしまう。重力も光も曲げてしまって、エネルギーも全部吸い込み始めるので、天体望遠鏡で観察したら、光が吸い込まれているわけですから、もう見えない。真っ暗い 点 になっていくわけですね。

 ですから、単なるマイナスと思われていたものでも、実は、その大きなものが凝縮してグーと一点になって消えていくようになります。「死」ですよね、「星の死」が来るわけです。

 ただ、「星の死」と「超新星爆発」、そして「新しい星の誕生」とが、実はつながっているということなんですよ。つまり、「星が転生輪廻している」ということが分かっているわけなんですね。

 いったん三次元に出ている星がブラックホール化してくるんですよ、星がブラックホール化していくときには、周りのものも吸い込んでいき始めます。

 例えば、太陽がブラックホール化していくんだったら、惑星等も、当然ながら、全部、吸い込まれていくはずなのですので、そのときに、みんな、穴のなかへ落ちていくように消えていきます。

 それで、いったん なくなったように見えるんですが、そのあと、反対側のところに新しい星が生まれてくるんですよね。

 だから、その「死」と「生」には、実は転換されてくるものがあるんですね。つまり、宇宙の星の間でも、実は常に「転生輪廻」が行われていて、何十億年とか、百億年とかいう一定の使命を終えたら、転生輪廻しているんですね。

 そのために質量がゼロになりますし、あるいは、すべてのものを吸い込んでいって、マイナスになったら、「いったい何が、そこで起きるか」ということですね。

 これは、全部が逆流し始めますので、重力も、それから光も、それから熱も、全部吸い込んでいき始めるのです。

 ですから、人間で言えば、「母の子宮から生まれて、この世で人間として一生を送った」と思ったものが、その吸い込みが始まりますと、年を取って80歳の老人になっていた人に、どんどん若返りが始まって、最後は母の子宮のなかへ入って点になり、それで消えるところまで行って、その前に戻り始めるんですよね。

 だから、このパラレルワールドというものの正体は、実は「楽屋裏の部分」ということになりますね。みんなが見ている表舞台が表宇宙ですけれども、楽屋裏の部分があるわけです。

 「生・老・病・死」の、その間にあるもの、「生」と「死」の、その間にあるものがあるんです、残りがね。そこがパラレルワールドの世界で、これは星の世界にも、宇宙空間にも存在する。

 それで、それは、必ずしも霊界と同じものではないんです。

 三次元と言えるかどうか微妙なんですけれども。

 例えば、定規を持って、縦・横・高さを測れる世界を「三次元」と言うなら、あなたの持っている定規では測れないので、それは三次元ではない。

 ただ、いわゆる「霊界」という意味での四次元ではない世界ですね。」(『アトランティス文明 ピラミッドパワーの秘密を探る』P-66~77)

 大川隆法総裁は、パラレル・ワールドの存在について、「宇宙から見ると、この地球のような星、地球とまったく同じに見える星が、ほかにも実は存在しています。別の地球が何重にも存在していて、その別の地球の次元のなかに、別の文明を営んでいる人たちがいるのですが、それが、お互いに会わないままで存在できています」(『宇宙人のリーダー学を学ぶ』(幸福の科学刊))と指摘しています。

参考

 私たちの宇宙にあるブラックホールの中にも別の宇宙が存在している可能性があり、この世に無数の宇宙があったとしても不思議ではないのです。これらは量子レベルで干渉しあっているため、何かしらの影響でその境目が不安定になることもあり得ると言う。

 ビッグバンによって生まれるはずの宇宙の量に比べて、実際に存在する宇宙の総量が少なすぎるため、惑星の内部に別の宇宙が存在しているのではないかとする説があります。

 宇宙空間は1つではなく、無数の数え切れないほどの宇宙空間があるという。

 リサ・ランドール教授は、数学を駆使して、5次元世界という宇宙全体をも飲み込む巨大な世界が広がっている事を証明しました。1999年に、超ひも理論とは異なる立場で第5の次元があると主張したわけです。

 第5の次元は、小さく丸め込まれているのではなく、我々の住んでいる4次元時空を一枚の膜(ブレーン)とし、第5の次元はその外に広がり、その向こうには我々の4次元時空とは別の4次元時空がある。私たちが住み知覚している この4次元世界(時間と3次元空間)と密接した形で、時間、空間ともにひとつ次元の高い、5次元宇宙が存在しているのではないかという理論に到達した。5次元宇宙には、4次元世界が折り重なるように多層的に存在し、その間を重力子を通して情報のやり取りをしていると言う。

 動力エネルギーは、時空を超えて自由に振舞える。すなわち、3次元世界と5次元世界の間を行き来できると考えられている。

 そして、私たちのブレーンでないもう1つのブレーン「並行宇宙(パラレルワールド)」が存在し、その間に、「第5の次元」が広がっている。

参考

 ブラックホールは、この次元同士の間をつなぐ通り道になっているのではないか。複数存在する これらの宇宙が「パラレル・ワールド」の正体なのでしょうか?

裏宇宙から出てくるホールはブラックホールとも関係があるか

特異点から宇宙人が侵入

 地球上の現実のさまざまな混乱や危機の背景に併行宇宙の存在があるという。

 併行宇宙を行き来する「特異点」と呼ばれる”穴”が存在するらしい。互いの世界を行き来できるということは、他の併行宇宙から干渉されることがあり得るということです。

 各種霊査によれば、地球霊界の一部に地獄界があるように、複数の併行宇宙の中にも「光と闇(表と裏)」に当たるものがあるという。その裏宇宙、あるいは闇宇宙と言われる世界から、この宇宙、そして地球の歴史にも大きな影響を与えている存在がいる。

 その闇宇宙を逃げ場とした存在、あるいは闇宇宙に封印された者が、私たちの住む宇宙に出てきて勢力を広げようとしている

 その実例として、大川隆法総裁は、朝鮮半島の霊的実態について次のように明かす(『「小説 揺らぎ」について』(幸福の科学刊))。

 北朝鮮の霊界の地獄には、死後に毒蜘蛛(悪魔)と化した初代最高指導者の金日成が存在し、歴代金王朝(二代目、三代目)を指導している。その毒蜘蛛を、さらにもう一段、併行宇宙の毒蜘蛛(宇宙人)が指導しているという二重構造になっている。そして、『小説 揺らぎ』では、「北朝鮮の核開発と、弾道ミサイルの脅威は、ここから来ている」と言及されている。これについて、総裁は、「北朝鮮を特異点にすれば、地上の文明全部を吸い込んでしまって、別世界に変えてしまうことができるかもしれない。そういう、何か力が今働いているのではないか」と警鐘を鳴らす。

 それだけではない。世界宗教におけるさまざまな混乱や、フランス革命の共産主義的武装蜂起、米大統領の暗殺など、歴史の要所要所で、闇宇宙から来た悪質宇宙人の影があることが示唆されている。モンゴル帝国の異常拡大時や第二次世界大戦期に、悪質宇宙人が指導者などに入って、「無神論・唯物論」「弱肉強食」「独裁主義」を拡大させようとしていた。特に中国の習近平・国家主席にウォークインしたり、生物兵器としてのコロナや人工衛星、サイバーなどの技術のアイデアを与え、軍事開発を裏で支援するなどして、世界支配を後押しし、地球侵略の足掛かりにしようとしている。

 

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