人工心臓は脳死臓器移植に代わる医療手段

臓器移植までのつなぎ役から、人の命を支える本格的医療機器へ

 心筋梗塞になると血管に血栓(血の澱み)ができて、血液が送られなくなり、心筋(心臓の筋肉)の一部が壊死する。それが高じて心筋がどんどん減っていくと、心臓そのものが機能しなくなる心不全に陥ってしまう。そんな状態になれば、薬などではもはや救えず、死は1~3ヵ月以内にやってくる。

 国内だけでも約1万人はいるといわれる重症の心臓病患者を救うには、大きく言って3つの方法がある。(1)人工心臓 (2)再生医療 (3)臓器移植 である。

 (3)臓器移植 の場合、臓器提供者(ドナー)そのものが不足しており、しかも臓器提供を受けた人(レシピエント)は一生免疫抑制剤なしには生きていけない、などといった問題がある。そこで注目されたのが人工心臓です。ポンプを体内に埋め込み、心臓の代わりをさせるものです。患者の心臓を機械で補助するものと、心臓そのものを人工物に換えるタイプがある。

 人工心臓の歴史は古く、日本では1970年代から世界に先んじる形で研究・開発が本格化した。当初は心臓移植までのつなぎ役とされてきた。

 日本では心臓移植のドナーが極端に少ない。しかも、心臓移植は60歳位までと年齢制限されている。しかし、実際の末期重症心不全の患者は60歳以上の人が多いというジレンマが起きている。心臓移植で最も大きな問題は、他人(ドナー)の死が前提になることです。性能の高い人工心臓が求められている理由がここにある。

 心臓移植は脳死患者がドナーとなる。幸福の科学の霊査では、脳死状態ではまだ人間は死んでいないことが明らかになっている。人間の魂は心臓が停止してから約24時間は肉体とつながっており、その間に臓器を取り出すと、本人の魂は非常な痛みと恐怖を感じ、あの世への穏やかな旅立ちを妨げられてしまう。また、心臓移植を受けた人の中には手術の前後で人格が変わるケースが多く報告されている。それはドナーの魂が移植を受けた人に憑依してしまったからである。人工心臓ならばこうした問題は起きなくなる。

 脳死移植をしなくても助かるようにするためには、iPS細胞を使った再生医療のように、自分の細胞から心臓をつくりだせるようになることも望ましい。それと並行して、この人工心臓が早期に実用化されることも大いに期待したい。

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