魂の兄弟

 九次元大霊は、光の性質はひとつでありながらも多目的の人格をとります。魂の数としては自由自在に無数にわかれることができる。

 八次元如来は、統一人格をもちながらも必要な作用の数だけの分霊が可能である。

 エル・カンターレ系の七次元菩薩は、チーム・ワークを重視している。原則として6人の魂のグループがひとつの霊をつくっており、各人の経験はすべて共有され、魂の傾向は同じである。

 六次元光明界の霊は、六人で一体といった意識はほとんどもてなくなって、各人が個別化している。

 幸福の科学大川隆法総裁は、著書『太陽の法』の中で以下のように説かれました。

「九次元大霊は、個性をもつ意識体ですが、人間の人体に宿るには、あまりにもエネルギー体としては巨大すぎます。そこで、九次元大霊が三次元に肉体をもつ場合には、その意識体の一部を使って出てきます。魂は、あくまでも人間としての個性をもった霊であり、肉体を去つて九次元に還れば、大霊のなかの記憶の一部の領域におさまってしまいます。この観点から考えるならば、九次元大霊は、魂の数としては無数にわかれることができることになります。いわゆる自由自在なのです。

 しかし、八次元如来界の光の大指導霊になってきますと、少し事情がちがってきます。彼らももちろん大霊ではありますが、かなり個性化、人格化が進んできます。そして、ほとんどの場合は、ひとつのまとまった霊として天上界で生活しておりますが、必要があれば、何体にでもわかれて活動します。薬師如来なら薬師如来としての統一された八次元人格はあるのですが、たとえば、医療関係での活躍を期待される時期ですと、何千体、何万体にでも分光していって、世界各国の地上人や霊人たちを指導しはじめます。つまり、八次元如来は、統一人格をもちながらも、同一目的のためならば、必要な数だけ、必要な作用の数だけの分霊が可能なのです。九次元大霊が、光の性質はひとつでありながら、多目的の人格をとりうることと、この点がちがっています。  

 七次元菩薩界になってくると、人格霊としての個性化がはっきりしてきます。つまり、八次元以上の霊だと、地上界に出たことのない意識体が天上界にありますが、七次元霊のすべては、人間霊としての経験を積んでいるからです。エル・カンターレ系の七次元の雲は、チーム・ワークを重視し、原則として、六人で一組になっています。六人のうち、一番中心的なリーダー役の霊を「本体」といい、ほかの五人を「分身」といいます。そして、この六人が交代で地上で菩薩行を行ない、原則つぎに地上に出る予定の者が、学習を兼ねて守護霊をつとめることになっています。しかし、複雑な現代社会に対応するため、一番最近地上に肉体を持った霊が守護するケースが増えつつあります。各人の経験はすべて共有され、魂の傾向は同じです。たとえば、人間が胴体と両手、両足、頭という六つの構成要素でできているように、六人の魂のグループがひとつの霊をつくっているのです。  

 しかし、六次元光明界に入ると、六人で一体といった意識はほとんどもてなくなって、各人が個別化してきます。ですから、彼らに魂の兄弟とか、本体、分身といっても、少し通じにくくなります。  この光明界以下の世界では、いまから一億年あまり前に、「パイトロン」という、高次元の光を増幅、放射する巨大装置によって、もといた六次元レベルの魂を本体として、さらに五人の分身、コピー人霊としてつくられた者もいます。しかし、分身部分は霊格がやや低まり、主として四次元幽界、五次元善人の住人となったようです。こうした人霊の霊格を高める必要があって、ここ一億年あまりのあいだには、人間は、煩瑣にこの世とあの世との世界を転生輪廻するようになってきました。六次元以下の世界では、各人が地上で魂修行を行なうとき、主として本体部分が、守護、あるいは、指導をしているようです。ただ、もとの本体分身の六人の組みあわせでは、地上経験の差で意識に極端なズレが生じて、不都合が起きる場合には、仏の光を受けてグループの再編成も一部起きています。」

 生まれ変わり(転生輪廻)は本当にある。男女が逆転したかたちの生まれ変わりさえある。人間の魂は、霊体としていくつかに分かれた「魂の兄弟」を持った構造となっていて、天上界に残った「魂の兄弟」の一つが、この世に生まれた人間の守護霊を務めている。

 守護霊といっても、「魂の兄弟」なので、地上に生まれた本人の意識レベルと大きな違いはない。ただ、霊界の存在である以上、少なくとも一段高い認識力をもって守護してくれている。

 であるから、「波長同通の法則」に従って、日頃から守護霊からのメッセージを受けられるような心の波長で生きるようにするのが、人生の幸福のための第一歩なのです。

 

魂の兄弟が順番に生まれ変わる

 幸福の科学でも、人間は生まれ変わると説かれている。

 人間は死後、肉体が亡くなっても魂として生き続ける。魂は原則、計6人で1組。このグループを「魂の兄弟」と呼び、1人ずつ交代で地上に肉体を持って生まれる。その人生経験は魂の兄弟で共有され、様々な時代や国に生まれることで人格を向上させている。

 家族や恋人、なぜか気が合う友人。彼らは、過去に同じ時代に共に生まれ、苦しみや喜びを分かち合ってきたパートナーなのかもしれない。

 大川隆法総裁は、著書『幸福への方法』の中で以下のように説かれました。

「この世に男性として生まれる人もいれば、女性として生まれる人もいます。ただ、霊的に見れば、男性として、あるいは女性として、ずっと同じ性で地上に生まれているケースも数多くある一方、男性に生まれたり女性に生まれたりして、交互に生まれている人もいます。そのため、現在は地上で男性として生きているとしても、過去世においては女性だった場合もあるわけです。同様に、女性の過去世が男性である場合もあります。しかも、自分の過去世というのは、過去の記憶だけなのではなく、霊界において実在している霊存在なのです。人間はエネルギー体であって、肉体に入っている魂だけが自分なのではありません。ヒトデの腕が何本かあるように、霊体としていくつかに分かれていて、頭や手足を持っている存在なのです。それを、「魂の兄弟」といいます。そのうちの一つが、実際に肉体に入って、この世での生活をしています。そして、残った手足の部分、あるいは頭脳の部分があの世に存在しており、守護霊として、この世の人の人生行路に対して、数多くのメッセージを送りつづけているのです。あの世に生きている人は、この世に生きている人より、やや高いところに昇っているようなものですから、この世の人よりもよく見えます。そこで、この世の人がつまずく前に、信号として、いろいろなメッセージを送ってきているのです。もちろん、守護霊といっても、本人の意識レベルとそう大きくは変わりませんから、本人自身のもともとの悟りが高くなければ、霊界からもそれほど高度なメッセージが来ているわけではありません。ただ、地上に生きている本人よりは、少なくとも一段高い認識力を持っていることは確かです。したがって、日ごろ自分を守護している、自分自身の魂の兄弟からのメッセージを受けられるような生き方をすることが、まず大事です。これが人生の幸福のための第一歩である、と考えてよいと思います。では、どのようにすれば、自分の魂の兄弟からメッセージを受けられるよぅな生き方、守護してもらえるような生き方ができるのかというと、これには簡単な法則があります。それは波長同通の法則というものです。地上の人の心の波長が、霊界にいる魂の兄弟と同適すればいいのです。」

「本体一・分身五」という魂のグループ

「魂の兄弟」が交代で地上に生まれ変わる

 魂の兄弟は、リーダー格の「本体」と5人の「分身」から構成される。そのうちの1人が交代で地上に生まれる。

 守護霊というものは、基本的に「自分自身」であるということ。  人間の魂というものは、肉体に宿っている一つの個性だけの存在ではなく、守護霊や潜在意識を通じて、もっと大きな意識体とつながっているのです。

 ただ、守護霊といっても自分自身の「魂の兄弟」なのであって、地上に生まれた自分というものの意識レベルと大差はないのですが、少なくとも地上の人間よりは一段高い霊的認識力をもっているから守護霊をしているのです。  ですから、日頃から、守護霊からのインスピレーションをメッセージとして受け取ることができるような心境で生きていくということが、人生の幸福のためは大切なことなのです。

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