地震に伴う現象

地震の前から潮が引く現象

 地震に伴って 水位が下がるという原因には、いくつかの理由が考えられます。

1 海底地盤の下で強力な電磁場が発生し、弱磁性体の海水を引き付けて海面の局部的な低下を引き起こす(モーゼ効果)

 高空の電離層では電磁気的イオン化現象(プラズマ)が起きているのですが、地下深部の解離層では、熱解離による解離水のイオン化現象が起きているわけですから、プラズマの発光現象が起こる。また、局所的に熱解離によって地電流が発生し、強力な電磁場が形成されれば、モーゼ効果によって「皿のように凹む」という現象も起きるはずです。  

 「解離層の不安定化で発生した強い電磁場が弱磁性体の海水を引き寄せた」ということでしょう。解離水が爆発現象を起こせば地震になりますが、うまく沈静化してしまえば地震にならない場合もあるのです。

2 海底から海水が地球内部に落下

 引き波に見える現象は、退潮現象、つまり、大量の海水が地殻内部に発生した空隙に向かって落下するものによると考えられます。

 地震が海域で発生すると、地盤が沈下した領域からは津波の第一波として、引き波が発生し、沿岸部には退潮現象が現れます。一般的には、地震の発生前に現れる海水位の低下を干退現象と呼んでいます。

 東日本大震災において、八戸から相馬までの記録は、最初の変動が水位が減少する引き波のようにも見えます。それ以外の場所では、全て最初の変動が水位が上がる押し波となっています。八戸から相馬までの一見して引き波に見える現象は、退潮現象、つまり、大量の海水が地殻内部に発生した空隙に向かって落下したものと推定されます。これが大爆発を生んだ原因であると思われます。

 八戸から相馬までは、本震(M9.0)の震源に近い場所であり、海水落下の影響を敏感に受けますが、それ以外の場所では、影響が少なくなっているようです。

 押し円錐の軸が、東南東から西北西に向かって海底地盤を押し上げるように爆発していますから、津波としては第一波は押し波になる。したがって、八戸~相馬間に見られる水位低下現象は、津波とは別のメカニズムで発生しているはずです。その原因は、海水が地殻内部の空隙に吸い込まれて落下したことによる退潮現象です。

 地震が発生する数十分前から、海水の地殻内部への落下が開始しており、その影響が水位変化に現れたのが、地震発生直後であったと推定されます。

 地殻内部に水が吸い込まれる現象について、中国の四川大地震では溜池の水が空になってしまったとか、ニオス湖地震では湖水の水位が2メートルも下がったという報告があります。浜田地震、イズミット地震などでも、水位低下現象が報告されています。

 インドネシアにあるクラカトアの大爆発地震では、島に向かって海水が流れたのを船員が目撃しています。これは、火山の下部にあるマグマ溜り内のマグマが落下して減圧現象が起こったのかもしれません。

 日本では浜田地震の退潮現象が知られています。地殻内部に出来た疲労破壊によるひび割れが減圧現象を起こして、海水が落下したのだと推定されます。

 唐山地震のように、中緯度帯で大きな地震が発生しているのは、球体の特性として水平方向(太陽や月の方向)から受ける潮汐力(起潮力)の繰り返しで、疲労が起こりやすい場所ではないのかと思います。両極付近および高緯度帯では大きな地震が起きません。極地方では潮汐の干満が1日度(1回潮)しか起きないことから推定できるように、疲労破壊が起き難い場所であると考えられます(赤道に近いほど2回潮になる)。
 また、中緯度帯では、1日2回の満潮と干潮の潮位差が規則的な2回潮である赤道付近よりも大きくなるので、地殻に作用する繰り返し荷重としては、赤道付近や極地方よりも むしろ大きいのかもしれません。それが原因で疲労破壊を進行させ易い場所ということも出来ます。
 震源付近での解離ガスの圧力増加で地盤が隆起して、水位低下のように見える可能性も考えられなくはありません。しかし、爆発力以外のガス圧によって、地殻が隆起することは考え難いと思います。それよりも、地殻が潮汐力という毎日の繰り返し力を受けることによって、疲労破壊し、その空隙に溜池の水や海水が吸い込まれることによって、水位が低下するという可能性のほうが高いと考えます。

  減圧効果によって落下する地下水や海水の量が多いために、マグマの移動が原因で発生する解離ガスよりも、大量の解離ガスが発生するのではないかと推定されます。

 

(参考)地殻の疲労破壊

 地殻は、通常1日2回の潮汐現象を受けています。海水のみならず、地球内部の熔融マントルにも等しく作用するので、その起潮力は、結果的に地殻を押したり、へこませたりするような働きをします。そうして長期間の繰り返し荷重を受ければ地殻は疲労破壊する。

 地球の中緯度帯で、しかも、冷却が進んでいる陸上部の地殻は疲労破壊が起こりやすい場所という見方が出来る。地球は生卵のようなものと考えられる。殻に相当する部分だけが固体で白身も黄身も熔融していると考えます。その殻が疲労破壊を受けて、何百年か何千年かに一度の割でひび割れを発生するというわけです。

 地殻の疲労破壊という現象が関連していると推定されます。マントルに掛かる起潮力の結果として、地殻には1日2回の「伸び縮み」応力が作用し、疲労が進行します。疲労による破壊現象がきっかけとなって、海溝型の巨大地震が起こりますが、そのときの爆発によって、疲労破壊寸前であった場所の破壊が一気に進行すれば、そこで新たな地震が繰り返されることになります。M9.0という巨大な爆発によって、周辺地域において地殻の疲労度が進んでいた場所が、群発的な地震発生の引き金になったのであろうという見方です。

 群発的地震が飛び地的に発生するのは、地殻の疲労破壊に伴う空隙発生で局所的な圧力減少が起きたことが原因であると推定されます。

 

(参考)水位低下

 地殻が潮汐力という毎日の繰り返し力を受けることによって疲労破壊し、その空隙に溜池の水や海水が吸い込まれることによって、水位が低下すると考えます。

 月や太陽などの影響を受けて、海水は「起潮力」を受け、楕円形の状態になっています。地球が自転していますから、赤道付近では1日2回の干満現象が起きています。この起潮力は地球内部の溶融状態のマントル(マグマ)にも作用しますから、結果として地殻には1日2回の内部圧力が作用します。しかし、地殻は変形することなくしっかりと踏ん張ってくれているから、海水だけが膨らんで潮汐現象が起きています。

 地殻には「疲労」という現象が進行します。疲労が進行すると、地殻にはクラックが発生し、地殻内部に低圧力域が形成され、クラックから地球内部へ海水が落下していきます。

 地盤は地震の起こる前から奇妙な動きをする。井戸の水位も上がったり、下がったりするのです。これは解離層が不安定になっているからです。解離と結合収縮がゆっくりとしたスピードで繰り返され、自然の非爆発的順応速度内の化学反応で、膨れたり、萎んだりを繰り返しているからです。反応速度が速くなるのが爆発的解離反応、即ち地震です。井戸の水位が上がり下がりする様子が分かります。

 

湧水の発生

 地震が起きると湧水が発生するという。「解離水」(水が酸素と水素に熱解離しているガス)が「地震」という爆発現象によって、「結合水」(H2O)に変化するから、「湧いて出た」ように見える現象なのです。地震の結果水として水が発生する。水が地震を起こすのではない。

 

大地震では可燃ガスが噴出する

 水素ガスは可燃性であること、結合した水も過熱蒸気(沸点を超える)であるために、地震時には大火災が発生する原因になる。大地震における火災は、二次災害ではなく地震に付随する特有の現象です。

 大地震の時の火災は家庭の火の消し忘れから発生するのではない。太古の時代から大地震には火災が付き物のように報告されている。可燃ガスを含む高熱のガスが正体であること、震源付近から地震の傷跡である断層を通り抜けて地表に噴出することが原因であろうと思います。

 巨大な地震が起きたときに発生する火災の原因は、地震の直接の原因となる解離ガスを含む高熱のガスが噴出することが「火種」になっているとしています。関東大震災やサンフランシスコ大地震が、火災によって大きな被害を被った理由であると思われます。

 巨大地震では、水素だけではなく酸素や過熱蒸気としてのH2Oも断層を通して噴出します。これが大火の原因になる。

 関東大震災は、相模湾が震源ですが、東京にあれだけの被害をもたらしたのは、押し引きの境界近辺に出来る断層から可燃ガスが噴出し、火災を引き起こしたからだと想定されます。

 気仙沼の大火災も、直接の原因となる「火種」は震源付近から噴出してくる高熱ガスによって乾燥すること、そして、その高熱ガスが漂流物を発火させた可能性は捨てきれないと思います。

 直下型地震では、断層から高熱ガス(水蒸気、酸素ガス、水素ガス、時には炭酸ガスなど)が噴出するので、火災が発生します。

 火種が全く存在しないはずの砂漠地帯でも、断層(地震の傷跡)付近の枯れ草が燃えることがあります。

 

イルカや鯨が打ち上げられる原因

 近年、各地でイルカや鯨、深海魚などが打ち上げられられたという報道があります。近年、地震や火山爆発が多発していますが、海底においても、火山活動、地震による噴出現象が起きている。原因は、地下から、解離ガス、再結合した高温度の水蒸気、メタン層などにある可燃ガスなどが噴出し、発火させることで火傷を負ったのではないかと考えます。

 地震は爆発現象であり、海底から高温のガスが噴出して、漂流中の被災者にやけどを負わすことがある。陸地部分であれば、それが原因で火災が起きるのではないでしょうか。

 

黒煙の正体

 海底にある割れ目から海水が地中にしみ込んでいく、それが、地中にあるマグマに熱せられて上昇する。そのときに、マグマの中にある金属分を溶かし込んでくる。熱せられた海水は、水温二度と言う冷たい深海底の海水に触れると、急激に冷やされて、中の金属分が分離し、黒い煙状になって上がっていく。これが黒煙の正体である。
 また、煙突状の構造は、そうした黒煙の中の金属分が噴出口のまわりに堆積したものと、熱水中のカルシウムが海水中の硫酸イオンと反応して、硫酸カルシウムとなって堆積したものである。

 

高濃度ガスの正体

 熱解離が起こるのは水だけではない。

 高濃度ガスの正体は、生物起源のガスではなくて、以下のような炭酸カルシウムの熱解離現象も考えられます。

   CaCO3 + 熱 ⇔ CaO + CO

 炭酸カルシウムは、水よりも早く(低温度で)解離し、その解離現象で炭酸ガスが発生する。

 石灰石で出来た大地では、地下水に含まれる炭酸カルシウムから、熱解離で二酸化炭素が発生します。

 堆積岩地帯の地下水には炭酸カルシュウムが溶け込んでいて、水の解離反応と同時に炭酸カルシュウムの解離が起こって、二酸化炭素と酸化カルシュウムに解離したのではないだろうか。二酸化炭素も水素も、熱解離現象によって発生したのであると考えているわけです。

 カルスト台地の地下で起こる炭酸カルシウムの熱解離は大災害を引き起こす。

 炭酸水素カルシウムは、熱により二酸化炭素を発生して炭酸カルシウムの白色固体となる。これが地空で鍾乳洞のできる仕組みです。

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