ビッグバン について

 宇宙は誕生してから137億年経過したと言われております。137憶年とは、宇宙が誕生した初期状態が、とてつもなく高い密度と温度の状態から始まったと考える宇宙誕生モデルによります。この高温・高密度の状態から爆発的に宇宙空間が膨張して、現在の宇宙にまで広がって成長したという。これは、エドウィン・ハッブルが、天体観測などから、「遠い銀河はより早い速度で遠ざかっている」という事を観測データから明らかにしたことによります。この事実を基に、宇宙誕生の考え方のモデルが「ビッグバン理論」という形で登場したのです。時間を逆戻しにすると、宇宙の誕生した初期状態は とてつもなく高い密度と温度の状態から爆発的に空間が広がっていったという事になります。

宇宙の起源

 標準的な物理学モデルに基づくと、ビッグバン以降、この宇宙の曲率は時間の経過とともに増大している。つまり、大きさは有限だが果てはない。137億年が経過した今では、私たちがいる場所は閉じた球形の面を持つ宇宙ということになる。しかし、これまでの観測結果によると、この宇宙はどの方向を見ても平らなようです。この謎はビッグバン理論において「平坦性問題」と呼ばれていた。また、非常に初期の宇宙で誕生した光を解析したデータにより、ビッグバン直後の物質はすべてが均質な温度だったことがわかっている。「宇宙の地平線」の両端にあり相互に作用したはずのない天体が、なぜ一様の性質を持つのか。この謎は「地平線問題」と呼ばれていた。  このような矛盾点を説明するため、「宇宙のインフレーション」という概念が考案された。「インフレーション理論」では、宇宙の誕生直後、指数関数的に光よりも速い速度で膨張したと考えられている。インフレーションが進み、宇宙は原子より小さなサイズから1秒もたたないうちに、天文学的な大きさに広がっていった。そして、この理論が宇宙の地平線問題と平坦さの問題を一挙に解決した。  しかし、インフレーションが実際にあったとしても、そのきっかけについて、専門家も説明に苦しんでいる。そこで、新たに「ワームホール説」が登場したのであった。

 一部のインフレーション理論では、通常の物質とは異なる理論上の「エキゾチック物質」を想定している。重量に応じて引きつけるより、むしろ退ける負の性質を帯びている。  ポプラウスキー氏は、「エキゾチック物質の誕生、それは初の大質量星の一部が崩壊してワームホールになった時と私の方程式は示している。」と話した。ワームホールを形成するエキゾチック物質と、インフレーションの引き金となったエキゾチック物質の間には、なんらかの関係があるとみているのです。

 

インフレーション理論

 1点が爆発的に膨張して宇宙ができたという「ビッグバン理論」の中には、ビッグバンの直前に、極めて小さな1点が、ほんの一瞬の間に直径1センチくらいまで膨らみ(インフレーション)、そののちにビッグバンを迎えたという説があります。これを「インフレーション理論」と呼んでいて、このインフレーション時に生じた宇宙の密度のムラ(「広がりムラ」)が、宇宙背景放射のムラにつながっているとされています。

 ところで、なぜ宇宙が高温・高密度から爆発的に広がったかは、ビッグバン理論では説明がされていません。そこで、宇宙誕生の前についての研究では、アメリカ・タフト大学のアレックス・ビレンキン教授が新しいモデル(仮説)を打ち立てています。

 教授は、宇宙が誕生する前を次のように考えています。

 「宇宙が誕生する前に「無」という状態が存在した。私のいう「無」とは、単に物質がないだけでなく、空間も時間もない状態のことです。物質を入れる器としての「時空」がないのです。」

 「無」とは、エネルギーの高い真空のことなのです。この真空のエネルギーがインフレーションという急激な膨張を起こし、途方もない熱や光を創り出し、その中から物質が生まれていく。それこそが、いわゆる「ビッグバン」なのです。

 ここで重要なことは、量子力学で宇宙誕生前を考えると、ビッグバン理論で宇宙誕生の初期状態である高温・高密度からインフレーションという急激な膨張を起こして、時間と空間が広がっていく宇宙誕生モデルと噛み合う事です。また、5次元理論とも噛み合います。5次元理論で我々が暮らしている宇宙空間(4次元時空)は1つではなく、無数に存在している可能性を暗示させています。であるから、アレックス・ビレンキン教授の考えている宇宙誕生前の「無」という状態こそが、5次元理論で無数の宇宙空間(4次元時空)を内包している巨大な領域となります。宇宙の果ての向こう側が5次元世界であり、真空のエネルギーである「無」という世界となります。

 また、ビッグバンの起こるための条件がブラックホールの中であれば整うため、私たちの宇宙は他の宇宙のブラックホールの中に存在するのではないかとする説も存在します。

宇宙論

宇宙の正体は「ホログラム」

ビッグバンの前に もうひとつの宇宙が存在?

 私たちの宇宙はビッグバンによって生まれたと考えられています。しかし、最近の研究で、ビッグバンの前に もうひとつの宇宙が存在していた可能性があることがわかってきました。

 宇宙には「収縮」と「膨張」の2つの時期がある。 現在の宇宙は、収縮状態にあった「古い宇宙」が膨張し始めたことで生まれたということを、量子力学を用いて示す研究が行われました。

 初期の宇宙に関する研究によって、宇宙が新しいものから始まったのではなく、古い壊れかけの宇宙から形成されたのかもしれないということが示されました。

 研究によれば、初期の宇宙は、宇宙全体の構造から原子レベルにまで同じように物理法則が働いて、すべてのスケールにおいて同じ挙動を示していたという。この考えは「コンフォーマルシンメトリー」として知られている。 

 量子力学を使うことで、現在の宇宙は1点から始まったのではなく、収縮する古い宇宙から始まったと説明できるのです。

 収縮段階の終盤に宇宙の崩壊や破壊(ビッグクランチやビッグリップとして知られる)が起こらなかったのだろうと考えている。ただ、宇宙は完全に崩壊することなく、収縮状態から膨張状態へ変遷したのだと。

 

宇宙には始まりがあったのか?

 宇宙の始まりは一体どのようなものだったのでしょうか? 完全な宇宙なら、来ることも去ることも、変化することもないはずである。だが、1929年に天文学者エドウィン・ハッブルが、全ての銀河が我々から遠ざかっていることを発見し、140億年前にビッグバンが起きたことを示唆した。また、宇宙背景放射の発見によっても、その時点で宇宙が始まったのみならず、時空も始まったことを示していた。しかし、何もない無から宇宙が生まれることは不可能であろう。すべての仮想現実は、最初の事象で起動し、ここから時空が始まる。(「量子的実在論」) この見解では、ビッグバンは、宇宙が時空オペレーティングシステムとともに起動したときの現象である。また、量子的実在論はビッグバンが実際にはビッグリップであったことを示唆している。

 ところで、ビッグバンそのものは、「1点が広がって宇宙ができた」わけではない(参考 幸福の科学大川隆法著『トーマスエジソンの未来科学リーディング』)。

 「神の意志がエネルギーとなり、エネルギーが空間となり、物質となり、また、物質が空間になり、エネルギーになり、物質になり」というように、宇宙の転生輪廻がおきている。宇宙の存在そのものが転生輪廻しているわけで、始まりも終わりもあるわけではない。

 大川隆法総裁により、ビッグバンには、物理学を超えた、人智を超えた、大きな意味、「神の念(おも)い」が込められているという真実が明かされました(著『不滅の法 ~宇宙時代への目覚め~』)。

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