統合失調症

 統合失調症(精神分裂病)の発症率ですが、世界的に見れば、ほぼ100人に1人が発症しております。

 

統合失調症と脳機能の障害

 最近になって、統合失調症の患者の脳には“ドーパミン”という脳内物質が過剰になっていることが明らかにされるようになりました。現在使われている統合失調症の治療薬は、このドーパミンの働きを妨げることを目的としています。この薬品によって、実際に幻聴などの幻覚や妄想が減少したり消滅するようになります。現在では“統合失調症は脳の異常による病気である”との見解が優勢になりつつあります。

 

本当の原因は、いまだに分からない

 ここ20年くらいの間に、統合失調症の治療は過去と比べ急激に進展しました。治療法の進歩は、患者やその家族にとっては朗報ですが、それですべての問題が解決したわけではありません。薬物療法によって幻覚や妄想がなくなったとしても、別の問題(無気力症状・不適応症状など)は依然、残されたままになっています。統合失調症の原因については、現代医学ではいまだに解明されていません。

 最近では患者の脳の画像診断法が開発され、統合失調症患者の脳機能の異常についての研究が進んでいます。それによれば、統合失調症では脳の広い範囲(前頭葉・側頭葉・基底核・大脳辺縁系)で機能の障害が発生していることが明らかにされています。脳の働きに異常が生じていることが、はっきりとしたのです。しかしその一方で、患者は決して人間性を失っていないし、生活能力の多くをそのまま維持しています。

 統合失調症の患者の脳では“ドーパミン”などの神経伝達物質が過剰になっていることまでは分かっていますが、それをもって直ちに“統合失調症は脳のドーパミン過剰症”とは断言できません。そもそもドーパミンの過剰が、脳の異常そのものの実態なのか(統合失調症を引き起こす直接的原因物質なのか)、あるいは別の異常が脳に反映した結果なのか、あるいは別に生じた異常を修復させようとする働きの結果なのかが明確ではないからです。

 現在までに分かっていることは、統合失調症の患者は「脳のさまざまな部分を結ぶ統合機能が失われている」、そして「ドーパミンに代表される脳内物質がそれに関係している」ということだけなのです。どうしてそうした障害が出るのか、その原因についてはいまだに解明されていません。

 

本当は不幸な出来事ではない

 統合失調症の患者を抱えた家族は大抵、何という不幸を背負ってしまったのだろうかと悩んでいます。前世で何か悪いことをしたために罰が当たったのかもしれないと思う人もいます。そして占い師や霊能者に見てもらおうとします。

 統合失調症の多くに「前世のカルマ」が関わっていることは事実ですが、統合失調症であることは、大きな目で見るならば必ずしも不幸なことではありません。霊的な考え方をすることによって、不幸を感謝に変えることもできるのです。

 

薬物療法の効果は朗報だが、決定打ではない

 “薬物療法”の発展によって、統合失調症の治療は大きく前進しました。現在では統合失調症は、初期段階に薬物治療を開始すれば、数ヵ月で完治することも珍しくはありません。ある研究者によれば、現在の薬物療法によって2~3割の患者は完全に回復することができるということです。また統合失調症の急性期の興奮状態も、薬物療法によって相当な部分までコントロールすることが可能であると言われています。昔は強制的に入院させるしか方法がなかった病気も、現在では通院治療によって一応の回復状態にまでこぎ着けることができるようになりました。それは患者を抱える家族にとってたいへんな朗報です。一言で言うならば、統合失調症は昔と比べるとかなり治る病気になってきたということです。

 大半の統合失調症患者の場合は、病気があまり進行しない初期のうちに病院に足を運び“薬物療法”を始めることが必要になります。薬物の助けを借りて病気の症状を緩和し、苦痛を和らげ、正常さを保たせる方向にもっていかなければなりません。統合失調症の治療薬は、継続して飲み続けることが必要です。自己判断でやめたりすると、病状を繰り返したり、再発することになります。薬の副作用は心配ですが、それ以上に統合失調症は一大事であると観念して、薬物療法を続けることが大切です。

 しかし、薬物療法の治療効果が目覚しいと言っても、それですべての問題が解決したわけではありません。薬物療法は、どこまでも単なる“対症療法”にすぎません。異常な症状を抑えたり解消させることを目的としたものであって、病気そのものを治療することはできません。幻覚や妄想という症状がなくなっても、患者は依然として異常を抱えたままなのです。無気力症状・不適応症状などは引き続き見られ、決して完治したとは言えません。多くの患者が急性期の症状を薬物で克服した後も、異常を引きずっています。薬物療法によって統合失調症は完全に治るようになったとは言えないのが実情なのです。

 一般的に、統合失調症の治療法としては、抗精神病薬を処方されることが多いが、副作用があるにもかかわらず効果も薄いという。医学的な原因も様々な仮説があり、解明されていない。現代医学では、「なぜ脳が幻聴や幻覚を生むのか」というアプローチに終始しているようだが、それでは本当の意味でこの症状を理解することはできない。

 本当に理解しようとするならば、決して外してはいけないポイントがある。それは幻覚や幻聴ではなく、本人には本当に霊が見えていたり、霊の声が聞こえている場合があるということ。稀に天上界の高級霊によるものもあるが、それを受け取れる“器”になるには相当の心の修行が必要です。大半の人のそれは「悪霊」によるものと言ってよい。

 そうした悪霊を遠ざけるためには正しい宗教知識が必要です。この世にもあの世にも、「波長同通の法則」があり、この世に生きる人間が怒れば、怒りの心を持った霊が寄ってくる。また、極端な自己否定の気持ちを持てば、自殺した霊がやって来て自殺するよう仕向けたり、他人を傷つけるよう仕向けたりする。この世とあの世でも「類は友を呼ぶ」のである。

 では、「悪霊」を遠ざけるにはどうすればいいか。それは様々な宗教が説いている「愛」の心や「感謝」の心を持つよう努力することです。「悪霊」とは逆の思いをもつことにより、磁石が反発するように悪霊も近づけなくなる。こうした宗教の教えは、単なる規範や道徳ではなく、「魔除け」そのものとも言える。

 「統合失調症」の患者を正しく理解するためには、まず霊的真実やあの世の理解を進めなければならない。

参考

統合失調症と憑依

 統合失調症の原因をスピリチュアル・ヒーリングから見た場合ですが、それは、単に「脳」という物質レベルでの異常ではなく「霊的レベル」すなわち「霊の憑依」によって引き起こされると見ています。  すなわち、統合失調症は、この世の霊媒体質者とあの世の霊によって起こるということです。

 統合失調症、多重人格といった、医学的には精神病に分類される症状も、たいていは悪霊や悪魔によるものである

 特に悪魔に影響を受けている時には、「死ね」という自殺を勧める声や「殺してやる」という声が聞こえてくるようになるという。

 特に今は、悪しき情報に接する機会も増えたためか、子供のうちから小悪魔の影響を受ける人も増えているようだ。

 では、悪霊、悪魔は、どのようにして私たちに影響を及ぼしてくるのだろうか。それを理解するヒントが「波長同通の法則」です。

 心から出ている波長が似ている者同士は引き付け合い、影響し合う。そのため、”彼ら”と似たような悪しき思いを持たなければ、遠ざけることができる。

 とはいえ、悪魔の場合は力が強いため、神仏の教えを広げようと努力している善なる人に対しても攻撃を仕掛けてくることがある。彼らから身を守るためには、宗教修行や神仏を信じる仲間との連携が必要になってくる。

 実は、悪霊や悪魔は、神仏が意図して創られた存在ではない。彼らは、本来は神仏の子として創られた人間だった。私たちの心は自由であり、神仏と同じような思いを持つこともできれば、神仏と敵対するようなマイナスの思いを持つこともできる。神仏から与えられた「自由性」を間違って用いてしまったのが、「悪霊」「悪魔」と呼ばれる存在です。

 悪霊とは、この世に生まれた時に「足ることを知らない欲望、愚痴、不平不満、猜疑心、欲求不満、劣等感、自己顕示欲」といった煩悩にとらわれ、反省することなくあの世に帰って迷っている魂のことである。

 一方、悪魔とはより積極的に「人々を害し、転落させよう」という悪意を持った存在である。特にこの世において、宗教家、思想家、政治家など、リーダー的立場にあった人で、自らの権力欲のために人々を恐怖に陥れたり、大勢の人を思想的に狂わせたりした人は、死後に悪魔となっているケースが多い。

 参考

憑依による精神病の多くは前世のカルマが原因

精神科医には理解できない憑依現象

 精神的な病の正体は、「霊的影響」がほとんどです。ですから治療には本当は宗教知識が必要なのですが、現代の西洋医学は唯物論なので、お医者さんに「見えるはずのないものが見える、聞こえる」と訴えても信じてもらえず、「脳の機能が故障した」と診断されてしまうのです。 治療法は、悪い霊を引き寄せないこと。基本的には「似た者同士が引き寄せ合う」ので、マイナスの思い(怒りや妬み、グチ、不平不満、被害妄想、他人のせいにする心、恨み心、自分なんて・・・という自己卑下など)を出さないことです。 悪霊が離れると、ドンヨリした重苦しさが一気に取り去られ、雨上がりの後のような、非常に清々しいさわやかな明るい気持ちになれます。この感覚を一度味わっておくことが、心の統御を続けていくうえで大切だと思います。

 

 統合失調症の原因が前世のカルマによる憑依である以上、そのカルマが切れるまで苦しみは続きますが、それは過去の罪に対する「罰」であり「償い」なのですから、見方を変えれば 、 その苦しみは、「カルマを清算して霊的進化の道を再出発するためのプロセス」と言えます。 ですから、今統合失調症で苦しんでいる人は、「自己防衛努力」によって憑依を早い時期で食い止め、カルマが切れるのを明るい気持ちで待つことです。
 

悪霊を遠ざけるコツ

 悪霊を遠ざけるために一番大切なことは、正しい宗教を学び、自分のなかに神仏への信仰をきっちりと立てることです。これによって、天上界のご加護・ご指導がいただけますし、自分の守護霊も目覚め、導いてくれるようになります。その中で、悪霊を引き寄せない自分になってゆきましょう。 たとえば、もし他人を責める傾向が強いなら、「自分と違う考え方のなかにも、価値はあるかも」とか「自分も100%完璧ではないのに、他の人が完璧でないと責めるのはおかしい」と考えてみてはいかがでしょうか。また、「自分の気持ちを考えすぎない」ことも悪霊を遠ざけるコツ。「私はこんなに苦しい」と考える時間を減らし、周囲の人の気持ちを考える時間を増やせば、その人に対して何か協力できたり、励ましたりできます。 さらに余裕ができたら、これまでの人生で、ご両親や学校の先生などから、与えられたことを思い出してみましょう。温かい気持ちで満たされて心がほっこりし、感謝が深まります。じつは、こうした反省や、他を思いやる心、感謝などが、悪霊と“さよなら”する特効薬なのです。 それから、妄想が湧いてきてしまったら(悪霊がきたら)、相手にしないことです。そのときは、読書などに没頭してください。とくに、幸福の科学大川隆法総裁の書籍は、神様の御心にかなった生き方をするための、さまざまな教えが入っています。読み進めるうち、天上界の波動と親和性のある精神状態になり、妄想も治まってくるはずです。

 

信仰の仲間をつくり光を強める

 精神的な病が家系に続く場合、一般的にはDNAによる遺伝だと思われがちです。しかし、じつは憑依霊がその宿先を子孫へ移していっている場合があるのです。これは、どこかでその悪しき連鎖を断ち切らねばなりません。そのとき天上界とも信仰上の仲間たちともしっかりつながっていれば、「自分はひとりではない」と勇気が湧き、立ち向かうことができます。 また、幸福の科学では、悪霊撃退のための祈願も行っています。どうか光の仲間をつくって乗り越えていってください。

 守護霊は「魂の兄弟」のひとり。原則として魂は、リーダー役の霊である本体1と分身5の6人でひと組になっています。その6人が交代でこの世に生まれ変わります。その際、指導やアドバイスをするのに一番ふさわしい方が地上に生まれた人を支援してくれるのです。

 

霊・霊の心・霊体という、霊的要素を無視した統合失調症の解明は不可能

 人間は単なる(脳を含む)肉体という物質からなる存在ではなく、霊・霊の心・霊体という霊的要素を持った存在である以上、それらを無視して統合失調症の根本解明は不可能です。肉体以外の霊的要素を認めない現代医学の立場では、どうしてもその原因を物質レベルに求めようとします。目に見えない霊の存在を頭から否定して、そこから一歩も出ようとしません。

 しかし、統合失調症は単に“脳”という物質レベルでの異常ではありません。統合失調症の原因は「霊的レベル」にあります。スピリチュアル・ヒーリングの立場からの結論を述べるならば、統合失調症の患者の脳に見られる異常は、霊的レベルの異常の反映にすぎないのです。

 医者の中には、宗教で行われているお祓いなどによって、軽い統合失調症が治ることを認めている人もいます。ただしそうした治癒は、暗示の作用やプラシーボの作用によって引き起こされると考えるのです。しかし統合失調症の治癒は、暗示やプラシーボといった心理的な要因によるものばかりではありません。

 スピリチュアル・ヒーリングでは、統合失調症の原因を「霊の憑依」と考えています。実はそうしたとらえ方は、古代から多くの宗教によって言われてきたことと同じなのです。スピリチュアル・ヒーリングでは、そのメカニズムについて論理的に説明できます。

 霊の存在も霊の憑依も全く認めない現代医学と、霊の存在を大前提として考え治療に当たろうとするスピリチュアル・ヒーリングでは、その立場はあまりにも大きく隔たっています。見解の違いは、対極的であると言っても過言ではありません。さらに霊の存在に対して本来ならば好意的であるはずのホリスティック医学も、霊の憑依という見解を受け入れようとしません。

 最終的に問題となるのは、「実際に霊が存在するのかどうか?」「霊の憑依現象なるものがあるのかどうか?」そして「憑依を解くことによって統合失調症が本当に治るようになるのかどうか?」という事実だけなのです。霊についての現代医学の否定的な見解は、決して根拠のあるものではありません。霊的なことは“ただ自分たちの唯物医学の領域に属さない”というだけのことなのです。現代医学もそうした意味では、ある種の信仰(唯物主義信仰)に陥っているということになります。

統合失調症という特殊な病気の根本原因を解明しそれを治療するためには、最終的に医学が大きく譲歩して、自らの見解を変える必要があります。医学と宗教が同じ立場に立たないかぎり解決できないのが、統合失調症の問題なのです。その意味で、現代医学にとっては、自らの考えの大枠を乗り越えられるかどうかが問われることになるでしょう。

 

憑依への自己防衛努力の具体的方法

1 低級霊のささやき・ちょっかいを無視する
   相手にしない毅然とした心の姿勢が必要

2 全ての恐怖心を振り払う
   恐怖心は憑依を進展させるきっかけになるので、恐怖心は一瞬たりとも持たない

3 高い心境を保つようにする
   善なる人には善なる霊しか近づかない
   霊的心境が高ければ、その人のオーラは澄み切り、低級霊は近寄れない

4 利他愛の実践に意識を向ける
   自分のことを忘れるほど利他愛に専念する人に低級霊は近づけない

5 体調コントロールと心身コントロールを心がける
   極度の精神的・神経的疲れや大きなショックは憑依を起こしやすくするので精神と肉体を健全に保つ

 

 精神病の治療のためには、霊的な視点が不可欠です。統一した人格を維持できず、自他を傷つける行為が増える人は、たいてい、悪霊や悪魔といった存在に影響を受けている。

 この場合、自分がどのようなマイナスの思いを発しているのかをよく見つめ、反省する必要がある。

 この世の役職や経験からくるプライドを捨てて、正しい宗教に帰依する気持ちになれば、守る力は強くなるという。

 長期間にわたって悪霊や悪魔の影響を受けてきた場合は、悪霊や悪魔の影響は「波長同通」の原則に基づいて起きる。たとえ、不慮の事故が続いたり、経済的苦境が現れたりといった、誤った生き方をして迷っている先祖の霊が原因と思われる不幸が起こっても、それは自分自身が呼び寄せている。

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