究極の微粒子は必ずしも物質ではない

 ここ100年の学問の進歩で、最も大きく常識が変わったのは、物質に関する認識かもしれない。

 20世紀の初めまでは、物質の最小単位は原子と考えられていた。原子は原子核と電子とで構成され、しかも、、水素原子の場合、原子核の大きさは原子の10万分の1に過ぎなかった。これは、原子核を半径1mのボールとすると原子の大きさは半径100キロの円となる計算であり、原子の中身はスカスカなのである。

 この原子核も陽子と中性子とで構成され、その陽子と中性子の中にもさらに小さな粒子がある。これがいわゆる素粒子の世界である。この段階になると、物質なのに物質でないという不思議な性質を持つようになる。例えば、電子と電子を特殊な設備を使って衝突させると大きなエネルギーが生じるが、そのエネルギーから新たな素粒子が生成され、しばらくすると崩壊するという現象が起きる。つまり、エネルギーが物質になったり、物質がまたエネルギーに戻ったりするのである。さらに、「何もない」と思われていた真空も、無数の粒子と反粒子が、生まれたり消えたりを絶えず繰り返していることも分かってきた(真空のゆらぎ)。また、ニュートリノという素粒子のように、何でも通り抜けてしまうため(地球すら通り抜ける)、「幽霊のような粒子」と呼ばれるものもある。

 原子以下のミクロの世界では、事実上中身は空っぽで、その中のわずかな物質である素粒子も現れては消えたりする不思議な性質を持っている。まさに、仏教でいう「色即是空・空即是色」の世界である。

 

 宇宙には、現実の宇宙に対するものとして、「反宇宙」があるとも言われています。 この「反宇宙」は、霊界宇宙とでも言えるものでしょうか。

 宇宙の初期は、超高温状態で爆発膨張し、素粒子から陽子や中性子、さらには原子ができ、物質が形成されながら急激に膨らみ続けた。このとき、理論上は、エネルギーから粒子(物質)と反粒子(反物質)が同じ数できることになっている。

 反物質とは、電子、陽子、中性子に相当するが、質量などの性質が同じで反対の電荷と性質をもった反粒子によって組成される物質である。

 プラスの電荷を持つ「陽子」の反物質は「反陽子」でマイナスの電荷を持っており、マイナスの電荷を持つ「電子」の反物質は「陽電子」でプラスの電荷を持っている。

 我々の宇宙では、正電荷を持つ原子核の周囲を負電荷の電子が回っている。反物質宇宙においては、負電荷の原子核の周囲を正電荷の電子が回っている。もし物質と反物質が接触した場合、どちらも消滅すると考えられている(対消滅)。

宇宙の始まりの謎に迫る

 今の宇宙に存在する物質は、反物質とぶつからなかった生き残りということになる。反物質でできた宇宙がもう一つどこかに存在するとみられる。しかし、同じ数だけ残っているはずの反物質は、現在までのところ行方不明のまま発見されていない。なぜなのでしょうか。

 私たちの宇宙が存在し、これだけ情報に維持されている背景には、神の設計図があったのではないでしょうか。

一般相対理論にみる悟りの極致

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