地震に伴う現象
地震に伴って水位が下がる
地震に伴って水位が下がるという原因には いくつかの理由が考えられます。
1 海底から海水が地球内部に落下
月や太陽などの影響を受けて、海水は「起潮力」を受け、楕円形の状態になっています。地殻には1日2回の内部圧力が作用します。地殻は変形することなく しっかりと踏ん張ってくれているから、海水だけが膨らんで潮汐現象が起きています。
地殻には「疲労」という現象が進行します。疲労が進行すると、地殻にはクラックが発生する。
地盤は地震の起こる前から奇妙な動きをするが、水位が上がったり、下がったりする。これは、熱解離と結合収縮がゆっくりとしたスピードで繰り返され、自然の非爆発的順応速度内の化学反応で、膨れたり、萎んだりを繰り返しているからです。
地殻にクラックがあると、その空隙を埋めるべく、冷水、温水、熱水、超臨界水と連なる水の柱が地中に引き込まれることになる。すなわち、大量の海水が地殻内部に発生した空隙に向かって落下するのだと考えられます。地震の前に海の潮位が下がる現象、すなわち退潮現象の発生です。
地震が海域で発生すると、地盤が沈下した領域からは津波の第一波として引き波が発生しますが、沿岸部には「退潮現象」が現れます。
震源付近での解離ガスの圧力増加で地盤が隆起して、水位低下のように見えることがある。しかし、爆発力以外のガス圧によって、地殻が隆起することは考え難いと思います。それよりも、地殻が潮汐力という毎日の繰り返し力を受けることによって疲労破壊し、その空隙に溜池の水や海水が吸い込まれることによって、水位が低下するという可能性のほうが高いのです。
東日本大震災において、八戸から相馬までは、本震(M9.0)の震源に近い場所であり、最初の変動は、水位が減少する引き波のようにも見えます。八戸から相馬までの引き波に見える現象は、大量の海水が地殻内部に発生した空隙に向かって落下したものと推定されます。押し円錐の軸が、東南東から西北西に向かって海底地盤を押し上げるように爆発していますから、津波としては第一波は押し波になった。したがって、八戸~相馬間に見られる水位低下現象は、津波とは別のメカニズムで発生したもので、「退潮現象」によるものです。地震が発生する数十分前から、海水の地殻内部への落下が開始しており、その影響が水位変化に現れたのが地震発生直後であったと推定されます。
なお、それ以外の場所では、最初の変動は水位が上がる押し波となりました。
浜田地震でも退潮現象がありました。地殻内部に出来た疲労破壊による ヒビ割れが減圧現象を起こして、海水が落下したのだと推定されます。
中国の四川大地震で溜池の水が空になったとか、ニオス湖地震で湖水の水位が2メートルも下がった、という報告があります。浜田地震、イズミット地震などでも、水位低下現象が報告されました。
インドネシアにあるクラカトアの大爆発地震では、島に向かって海水が流れたのを船員が目撃しています。大爆発の前に、クラカトア島に向けて かなりの速度で海水が流れていった。大量の海水がクラカトア島の どこかに発生したクラックから地下に吸い込まれ、落下したのでしょう。火山の下部にあるマグマ溜り内のマグマが落下して減圧現象が起こったのかもしれません。
2 海底地盤の下で強力な電磁場が発生し、弱磁性体の海水を引き付けて海面の局部的な低下を引き起こす(モーゼ効果)
高空の電離層では、電磁気的イオン化現象(プラズマ)が起きています。地下深部の解離層では、熱解離による解離水のイオン化現象が起きている。プラズマの発光現象が起こるわけです。局所的に熱解離によって地電流が発生し、強力な電磁場が形成されれば、「モーゼ効果」によって「皿のように凹む」という現象も起きる。
「解離層の不安定化で発生した強い電磁場が弱磁性体の海水を引き寄せた」ということでしょう。
湧水の発生
地震が起きると湧水が発生することがある。「水が酸素と水素に熱解離しているガスが、「地震」という爆発現象によって「結合水」(H2O)に変化するから、「湧いて出た」ように見える現象です。地球内部から上昇してくる解離ガスが爆鳴気爆発を起こして、解離していた水素と酸素が結合し、水の生成となるのです。
地震の前に熱解離の状態が不安定になり、解離ガス(水素と酸素)が発生して、地中圧力が増すわけですから、地下水位が上昇したり、湧水量が増えたりします。
地震が群発的になると、長野県の松代地震のように水が噴出しますが、解離水が結合水に変化するからです。
東北大震災で、いわき市などで市街地から異常出水したことがありました。富士山の場合も、低周波群発地震による出水が滝沢林道を浸食したことが考えられます。
異常出水による地滑りなどが発生することがあります。松代群発地震で経験したことです。
過去の記録では、「地震後、紀州や四国の温泉が枯れてしまい、元に戻るのに時間を要した」という逆の例もあります。これは、温泉源が引き領域にあたる場合です。押し領域ならば湯量が増すわけですが、引き領域ならば湯量が減るからです。
大地震と火災
太古の時代から、大地震には火災が付き物のように報告されている。大地震における火災は、二次災害ではなく地震に付随する特有の現象です。
地震が起きたときに発生する火災の原因は、熱解離ガスを含む高熱のガスが地表に噴出するためです。地下深部において、マグマの高熱によって水から解離した酸素と水素の解離ガスが ひとつの正体です。
東日本大震災において、気仙沼の大火災では、震源付近から噴出してくる高熱ガスが漂流物を乾燥させて発火させた可能性があります。
上昇してきたマグマの熱、あるいは、結合反応によって放出された高熱が、再び結合水の一部を解離させます。この解離水は、爆発によって発生したクラックの間隙をぬって地上に噴出してきます。通常圧力のもとでは、高温の酸素と水素の混合ガスが自然発火し、大火災を起こしてしまうのです。
断層が発生するような大地震の場合、断層付近の枯れ草が燃えることがある。解離反応が爆発が起こる前から生じていて、それが地震の予兆現象を引き起こしている。火災になるのは、断層という地震の傷痕を伝わって震源付近の高熱解離ガスが漏出するのだと思います。比重の低い(熱解離した)水素ガスが その断層面を通って地上まで滲み出ているわけです。
火種が存在しないはずの砂漠地帯でも、断層付近の枯れ草が燃えることがあります。砂漠地帯で、ガスが噴出して砂が舞い上がっているのが見られるそうです。
直下型地震というのは爆発が垂直方向に起きる場合のことです。垂直方向にたくさんの地割れができますので、断層から高熱ガスが噴出するので、火災の原因となります。
関東大震災において、東京や横浜で火災が多かったのは、「押し」と「引き」の境界、すなわち断層が現れても おかしくない地域に両者が位置していたことが原因です。酸素と水素の結合収縮反応が起こらずに、そのまま大量のガスとなって地割れから地上に滲み出たと解されます。調査したが どこにも断層らしきものが現れなかったという。はじめに砂塵がやってきて、その後一面の火が押し寄せて、一瞬にして火がついた、ということです。三浦半島、房総半島のほかにも丹沢あたりに「押し領域」がみられます。相模湾が震源ですが、東京に あれだけの被害をもたらしたのは、「押し引き」の境界近辺に出来る断層から可燃ガスが噴出し、火災を引き起こしたからだと想定されます。
熊本地震で火災が少なかった原因は、爆発が水平方向だったからです。報道では、「炊事の時間帯に重ならず、阪神大震災のように、暖房器具を使う季節でもなかった。前震後に避難した人も多く、電気や火を使っている家屋が少なかった」としている。しかし、神戸よりも地震の規模が大きかったのに火災の発生が少なかったのは、「押し円錐」の軸の向きが水平、つまり爆発(Explosion)の方向が水平に近い地震だったためです。「水平右ずれ断層」が多く見られました。
火山地帯でない森林で山火事が起こることがあります。出火原因不明の山火事というのは、地下での水の解離現象で発生する高熱ガスが噴出するということではないのでしょうか。
地震が解離爆発であるとすると、爆発の前にも少しずつ解離が起こっていて、微量なガスであっても、猛暑で乾燥し切っている落ち葉などを燃やしてしまう可能性がある。熱解離反応による高熱ガスが微量であっても、地上に漏れ出てくるとすれば、カラカラに乾燥した山地の落ち葉や腐葉土を燃やしてしまい、山火事の原因になることも考えられます。
各地の森林火災の現場でも、地中温度が上がっているのではないでしょうか。地下3メートル付近から200~300℃という高温のガスが噴出するのであれば、森林の下草は発火するでしょうし、大木の洞から燃え上がるという現象も理解が可能になります。
カリフォルニアの空気が乾燥しているのは、砂漠であったことだけでなく、地中温度が高いことが原因と思えてなりません。カリフォルニアの山火事が広範囲に広がっていることも、毛細血管のように流れているマグマに沿って可燃性の高熱解離ガスが運ばれることを考えれば、影響を受けることが十分に考えられます。
水素ガスのような比重の低い粒子は、クラックや断層面を通って地上に出てしまいます。水素ガスが地上に出てしまうと、水素と酸素の混合比が 2:1 にならなくなり、解離反応が収束して、解離爆発に至らないのだと考えます。このため地震に至らないのでしょう。
ギリシャの山火事において、地面からのメタン流出によるものかもしれない とする報告があった。高温高圧の揮発性物質の移動は地殻に大きな応力を及ぼし、それによって引き起こされる浅発地震が、ギリシャにおける最近の熱波や山火事に結びつく地震の増大に関連する。ギリシャで20件の火災が同時に発生したという報告事実は、人為的な原因説と地質不連続面に沿ってメタンガスが湧出するような自然現象に起因する という両方の可能性を示唆する。地下にはメタンガス等の可燃ガスも存在しますので、それらも含んだ混合ガスが噴出するのでしょう。ただ、自然発火するのは、熱解離した水素ガスの原因が大きいように思います。
山火事が世界中で起きています。一つとして、地熱発電によるような人為的な原因があげられますが、地球規模でのマグマ活動に基づく熱水の上昇があるのかもしれません。その真因は、地球がフォトンベルトに入っていて、宇宙からのフォトン粒子が電子レンジ効果を高めていると推定されます。地球温暖化の原因は、海底火山からの熱放出も原因となっていて、その影響のほうが大きいのではないかと思います。
大地震時に旋風が発生することがあります。旋風そのものの正体は、火災によって起こったというよりも、地中から砂利・小石を巻き込みながら吹き上げてきた地球内部からの可燃ガスなのです。旋風自体は局所的な低気圧領域を作りますので、さらに地下の解離水を吸い上げて猛火の原因になると考えられます。
各地でイルカや鯨、深海魚などが打ち上げられたという報道があります。近年、地震や火山爆発が多発していますが、海底においても、火山活動、地震による噴出現象が起きている。地下から解離ガス、再結合した高温度の水蒸気、メタン層などにある可燃ガスなどが噴出し、発火させることで火傷を負ったのではないかと考えます。海底から温のガスが噴出して、漂流中の被災者に やけどを負わすことがありました。
熔融マントルの対流において、解離水の含有量が解離能力を超えるような地点まで上昇すると、結合反応、すなわち地震が起こるようになります。マグマが海嶺部へ上昇してくる場合、海嶺で浅発地震が起きるのと同じ理由で爆発が起こり、解離水が結合水に変化します。小地震を繰り返しながら、垂直に上昇し、結合水を誕生させていく。この結合水は、超臨界水として大量の金属類を溶解します。これが海嶺付近で見られる「ブラック・スモーカー」の正体です。
海底にある割れ目から海水が地中にしみ込んでいくと、それが地中にあるマグマによって熱せられる。そのときに、マグマの中にある金属分を溶かし込んでくる。熱せられた海水が、冷たい深海底の海水に触れると、急激に冷やされて、中の金属分が分離し、黒い煙状になって上がっていく。これが黒煙の正体です。煙突状の構造は、そうした黒煙の中の金属分が噴出口のまわりに堆積したものと、熱水中のカルシウムが海水中の硫酸イオンと反応して、硫酸カルシウムとなって堆積したものです。
海底に「鉱床」が発達しているのは、いろんな金属類が この結合水から析出するからです。海嶺ではこの水は熱水噴出現象となり、析出鉱物がチムニーを作ることが知られています。超臨界状態にある熱水(超臨界水)には大量の物質が溶け込みます。そうした熱水が地震による地殻の隆起によって地表に近づき、冷却されると、金属などを析出して鉱床や鉱脈を形成するのです。海水には ほとんどの物質が溶け込んでいるので、海水が落下して頻繁に地震を起こすような場合には、豊かな鉱床ができるのでしょう。利用可能な鉱床は、かつて火山であった場所の西部にあることが多いという。金が溶け込んでいる海水が存在し、地震が繰り返し起きている場所には、析出した金が蓄積した金鉱脈が形成される可能性がある。
大地震で発生する山津波
長野県西部地震のとき、御岳山の中腹から発生した山津波が下流の大滝村に大きな被害を与えたことがありました。噴出ガスが土砂を運搬して高速度で流下する現象だと思います。もっと大規模なものになると、セントへレンズ山や磐梯山の山体崩壊現象のようなことになるのだと思います。
地震(爆発)の爆縮効果による引き現象そのものによる沈降現象ではなく、噴出するガスが地盤を粉体化させて、粉体流あるいは岩屑流として流下させたことが推定されます。噴出ガスが土砂を運搬する粉体流、または岩屑流という現象だと思われます。
この粉体流は、岩屑雪崩あるいは山津波とも呼ばれている現象を起こす原因です。崩壊の始点ではガス体が土石を粉体化させますが、流下すると、ガスが冷却して液体化し、土石流になることがあります。
震源付近から噴出するガス体が酸素と水素の解離ガス、あるいは結合した後の高熱水蒸気であって、それが冷却して液体になるために起きる現象ではないかと考えます。
御岳大崩壊は粉体流として流下したものです。地滑りとは違うと思います。液状化現象が生じて滑りが起こるのならば、周辺で同じような地変があるはずですが、「わずか数百メートル離れた場所ではまったく起きていなかった」という事実が説明できません。これは、荒砥沢ダム上流部にはガスの噴出を誘導する節理や空洞が存在していたということではないでしょうか。ホバークラフトが圧縮空気の噴出によって巨体を自由に移動させるような原理が働いたのではないかと思います。
火山地帯ではそのガスが高熱の水蒸気である可能性が高く、冷却後には液体化するので、下流部では土石流という混相流になるわけです。
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